学部長挨拶

商学部へ、ようこそ

商学部長 上田 雅弘

 同志社大学商学部にご入学された皆さんを、教職員一同心より歓迎いたします。これから始まる大学生活に、皆さんの胸中には夢と希望が満ちあふれていることと思います。同時に、どのような講義を履修していかなる進路を目指していけばよいのか、大学生活をどのように過ごすべきか、不安や迷いもあることでしょう。
 大学生活は高校までの環境とは大きく異なり、戸惑うこともあるかと思います。大学で問いかけられる課題には答えがひとつでないことが多く、それをどのように解決するか、方法論を学ぶことが必要です。なぜなら、実社会で皆さんに立ちはだかる多くの問題は複雑で、その構造を把握することから始めなければなりません。複雑な問題を解決するためには、その背景に潜む因果関係を見極めることが必要です。皆さんは広い意味での商学を通じて、学部のカリキュラムに従い、体系的にその方法論を学ぶことになります。
 専門的な知識をつけるためには、受け身の姿勢では成り立ちません。積極的に多元的に物事を判断し、物事の本質を見抜く力を備えてほしいと願っています。そのため商学部では、国内外の企業や産業が直面する諸課題を認識し、幅広い知識と深い洞察力にもとづいて理解することができるようにカリキュラムを設計しています。理論的な思考方法と判断能力を身につけ、社会に発信することができる人物を養成します。
 また、大学時代には多様な人々と出会い、価値観を刺激する物事に触れ、自らの社会観を形成する貴重な機会を多く持つことになります。だからこそ、大学時代に何を経験し、どのように学んだかということが、自分の将来を見定める羅針盤となります。
 大学時代は皆さんの人生のなかで、自分の時間を最も自由に使うことのできるかけがえのない時期です。充実した大学生活を送るためには、大学での正課を軸に置きながら、課外活動や留学を通じて、さまざまな人間関係の中で社会力を養うことが大切です。自分とは異なる他者の価値観に触れ、時には議論し合うことによって、「誤解」を「理解」に変えるプロセスを経験してください。主体的に社会から物事を学び、それを社会に還元していくことができる原動力を持つことが、自己成長の鍵となるに違いありません。
 商学部は昨年度、創立70周年を迎えました。伝統ある商学部は、これまで多くの優秀な人物を各界に輩出しており、卒業生が社会の第一線で活躍されています。商学部で学ぶ皆さんが、自ら治め自ら立つ同志社スピリットを育み、社会で活躍されることを大いに期待しています。