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学部長挨拶


商学部へ、ようこそ

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商学部長  崔 容熏 

 同志社大学商学部にご入学された皆さんを、教職員一同心よリ歓迎するとともに、皆さんの大学生活が充実したものになることを祈念しています。皆さんの胸中には大学生活に対する期待や希望と同時に、不安や迷いもあることでしょう。これから始まる大学生活は皆さんがこれまで経験してきた高校までのそれとは大きく異なると思います。それは一言で言うと、皆さん自身に大きな裁量権あるいは自由が与えられることを意味しますが、裏を返せば皆さんの行動や意思決定に大きな責任が伴うことをも意味します。

 大学の授業の多くは、予め決まっている正解を教えるのではなく、複雑な現実世界から自ら問題を析出し、その問題をどのような理論的レンズから眺めるべきかを、皆さん自身が考えるよう求めると思います。また、授業の時間割をどのように組み、放課後の時間を如何に過ごすかなど、あらゆる場面で皆さん自らが選択をし、行動しなければなりません。皆さんがその与えられた自由を有効に活用すれば、大学生活は大きなチャンスや成長の可能性に満ち溢れたものになると確信します。

 知的好奇心をもって積極的に授業に参加してください。先生や仲間と忌憚なく議論し、学び合ってください。そのうちに社会の構造や経済・ビジネスの仕組みに対する皆さんの洞察力と理解力は著しく伸びることでしょう。大学での正課に軸を置きつつ、課外活動や留学など、様々な機会にも目を向けてください。課外活動を通じて築く人間関係は、皆さんの人生にとってかけがえのない存在であり、また、社会力を培う土壌にもなります。

 同志社大学や商学部が提供する多様な留学のチャンスも是非活用してください。異国の地でその言葉を学び、現地の人々の考え方や社会システムを体験することは、皆さんの世界観と価値観の形成に大いに役立つと思います。

 大学時代は皆さんの人生の中で、自分の時間を最も自由に使うことのできる貴重な時期です。自由な時間であるからこそ、自己管理も求められます。知性人としての自覚を持ち、社会の様々な問題にも配慮しながら、濃い4年間を過ごしてください。商学部で大いに学び、大いに楽しんでください。4年後には今とは違う自身の姿を目の当たりにするに違いありません。

 同志社大学商学部は1922年に設立された同志社専門学校高等商業部、同志社高等商業学校、同志社経済専門学校を経て設立された長い歴史を持ち、新たな100年を歩み出しました。伝統ある商学部は、これまで多くの優秀な人物を各界に輩出しており、卒業生が社会の第一線で活躍されています。商学部で学ぶ皆さんが、自ら治め自ら立つ同志社スピリットを育み、社会で活躍されることを大いに期待しています。商学部の教職員一同は、新たな100年の節目に皆さんと出会うことを心より嬉しく思うと同時に、皆さんが4年間の大学生活を通じて一層の成長を遂げるよう、最善を尽くしてサポートします。


学部長挨拶
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