久松 太郎

担当科目 国際経済学、貿易論、貿易政策論

研究テーマ:国際貿易の古典理論

現代社会に生きる私たちは、国境を越えた企業買収や業務提携、企業の海外進出、貿易交渉など、国際経済にかかわる話題を日常生活の中でよく耳にします。このような経済・経営・政治に関する国際問題を考える上で重要な役割を担ってきたのが、国際貿易の理論や思想です。私はこれまで、19世紀イギリスの古典学派が対象としてきた経済問題、とりわけ価値と分配の理論、成長理論、人口論、貿易論を総合的に研究してきましたが、最近は、国際貿易の古典理論を歴史的に考証したり数理的に分析したりすることに重点をおいています。
また、国際貿易に関する最近のトピックとして米中間の貿易戦争があります。報復関税によって激化してきたこの対立は、単に当事国だけの問題ではなく世界中の耳目をも集めています。報復関税論は、1834年のドイツ関税同盟の結成をひとつの契機として、19世紀中葉のイギリス議会でも活発に議論された歴史をもっています。私は、国際共同研究を通じて、このような報復関税論を含む19世紀イギリス貿易政策論の研究にも取り組んでいます。