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田口 聡志

担当科目
 制度会計論、行動会計学

研究テーマ:心理と行動の会計学

 現在、気候変動や資本主義の再構築の議論を背景に、ESG開示や統合報告など企業会計に関する多様な論点が喫緊の課題とされ、これに係る会計研究も実に多様化している。さらに、新たなテクノロジーを監査に導入する試みなど、これまでになかった会計や監査のあり方がまさに問われている。このように、より大きく広がり、かつ複雑化・予測不可能化する企業会計や監査の姿を鑑みるに、「会計は誰のために、どこに向かい、またその先に何があるのか?」もしくは「さらなる未来には、企業会計は一体どのような姿となるのだろうか?」という素朴な疑問が湧いてくる。
 そして、この問いを考えるに当たっては、会計を巡る様々な付加的要素からいったん距離をおき、企業会計の「あるはずの姿」とはそもそも一体何かを考えることが、重要な鍵となるものと思われる。そして、その「あるはずの姿」を抽出していくと、実は会計は、財務会計や管理会計問わず、「仕組み」と「人の相互作用」とのシンプルな構造に行き着く。私は、このような会計の「あるはずの姿」を踏まえて、特に人の心理と行動の観点から、会計を捉え直す試みをおこなっている。そして未来社会をより明るいものにするための、企業会計の姿とは一体どのようなものなのかを、研究室の学生たちとともに日々模索している。

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