小澤 りりさ

担当科目 ビジネス・トピックス

研究テーマ:組織が新規事業に参入する際の様々なマネジメントについて

私は、組織が両利きになる方法について興味を持っています。人間でいう両利きとは、右手も左手も器用に使いこなすことを指します。組織にとっての両利きとは、主にこれまでの事業を行いながら、新しい事業に挑戦し、さらに、それらをうまく両立させることを指します。こうした組織を英語では、Ambidextrous Organizationと記します。日本語では、両利き、二刀流、二重性、両刀使いというように、その組織を示す翻訳語が定まっていない、比較的新しい研究領域です。
そうした組織の、特に技術に注目して研究を行っています。例えば、組織が何らかの製品をつくるときには、多くの技術を必要とします。製品にかかわる技術は、その製品をつくりあげていく中で、組織に蓄積されていきます。組織は様々な試行錯誤を繰り返し、製品を改善・改良します。組織は技術蓄積を利用できるため、改善・改良といった行動を得意とします。それに対し、これまで蓄積してきた技術を利用しない、あるいは、利用できない、新たな技術を用いた製品に挑戦することを苦手とします。しかし,苦手だからといって、放っておいて良いわけではありません。組織が既存の製品を脅かす新製品の出現といった危機に直面した際に、改善や改良を行うだけでは太刀打ちできない可能性があります。組織は、新たな技術を求め、様々な変化に対応できる能力を身につける必要があります。
上記のことを両立していると考えられる組織に着目し、そうした組織にはどのような特徴があるのか、なぜ両立できているのかを研究しています。これまで焦点化していた特殊鋼専業メーカーを深掘りするとともに、ほかの産業にも目を向けて研究をしていきたいと思います。