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岡 敏弘

担当科目
 国際環境経済論、国際環境政策

研究テーマ:国際生産連鎖と温室効果ガス排出責任と搾取

 地球温暖化の主原因は化石燃料消費に伴うCO2の排出である。今の石油危機でもわかるように、生活の豊かさは化石燃料消費に依存している。豊かになるにつれて世界の排出量は増え続けているが、先進国の排出量は減りはじめた。しかし、先進国の人々が豊かさを犠牲にして化石燃料の使用を減らしているわけではない。豊かな生活を維持しながら、それを支える物の生産を海外に頼るようになれば、その国のCO2排出は減る。その場合、CO2排出の責任はCO2を排出して生産している側にあるのか、それとも、そこで作られたものを消費している側にあるのか。  
 私は、国債産業連関表を使って、ある国の消費が世界に誘発した生産を通じて排出しているCO2を計算し、それをその国から排出されているCO2と比べて、前者が後者よりも大きければ、その国は、CO2排出を搾取しているという考えに立って、そのような世界の搾取・被搾取関係が年々どう変化しているかを調べる研究をしている。
 生産の移転は労働の搾取・被搾取関係---ある国が行っている労働より多くの労働が体化された物を消費をしていれば搾取している---の変化も伴うから、労働搾取とCO2排出搾取との関係も調べている。労働搾取は、その国が生産して売っている物と、買って消費している物との交換比率(価格)に依存するから、国際的交換比率がどう決まるかの理論的研究もしている。

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