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中岡 孝剛

担当科目
 ミクロ経済学、経済学

研究テーマ:企業価値の経済分析

 経済のグローバル化,気候変動,国際紛争,人口減少,デジタル化など企業を取り巻く環境は目まぐるしく変化しています。このような経営環境を条件として,企業は様々な利害関係者(資金の出し手,従業員,取引先企業,社会など)の期待に応えるために最善を尽くそうとします。より具体的には,自らの価値を最大化できると決断した戦略を実行し,その目標達成に向けて努力します。しかし,すべての企業の意思決定が成功するとは限りません。企業は戦略を誤ったり,目標達成への努力が十分でなかったりすることで,価値の最大化に失敗することがしばしばあります。企業を経営するのは人間なので,こうした失敗も起きても不思議ではありません。
 こうした企業の活動は経営現象として観察され,その帰結について様々な検証がなされています。私の研究では,経済理論をレンズとして,経営現象の実証的な解明を試みています。例えば,「アウトソーシングすることは経済的なメリットがあるのか?」や「どのような企業同士のM&Aが成功しているか?」などについて,観察されたデータを用いて解明に取り組んでいます。検証結果から企業の意思決定に一種の“人間らしさ”が垣間見えた時,とても知的好奇心をくすぐられます。
 また,私の研究では実務的な視点を重視しています。産学連携の共同研究などを通じて実際の現象を可能な限り理解することを心がけています。学術的な理論と実務での経験を両軸として,役立つ研究を目指して取り組んでいます。

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