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伊藤 正隆

担当科目
 簿記学Ⅲ、簿記学Ⅳ、工業簿記Ⅰ、工業簿記Ⅱ

研究テーマ:予算管理における組織成員の行動に関する研究

 会計数値は、投資家や債権者といった企業外部の利害関係者だけではなく、経営者や管理者、そして従業員などの企業内部の利害関係者に対しても有用な情報を提供しています。特に、企業内部の経営管理に役立つ会計を管理会計といいます。私はこの管理会計を研究領域としており、特に、企業における主要な経営管理手法である予算管理において組織成員がどのような行動をとるのか、について研究しています。
 企業活動における経営資源の消費や獲得に関する計画を貨幣数値(会計数値)によって表したものを予算といいます。予算管理とは、この予算をツールとして活用し、PDCAサイクルを回すことによって総合的な利益管理を行う手法です。予算管理を行うことによって、各部門における業務内容を具体的な計画として数値化し、予算編成時においては各部門間でのコミュニケーションが図られます。また計画の数字を予算目標として設定することによって、その達成に向けて組織成員の動機づけを促す効果もあり、多くのメリットが期待されます。こうしたメリットが期待されることから、ほとんどの大企業が予算管理を採用しているという調査結果があります。
 一方で、予算管理において設定された予算目標は、組織成員にとって業績評価の基準ともなります。そのため、組織成員は自分にとって有利となるような予算目標を設定しようとする行動をとる場合があります。特に、組織成員が予算目標の設定に関与できる場合は、その機会が増加します。また、達成が困難な予算目標を設定されると、組織成員の達成意欲が低下する可能性があります。さらに、そのような場合において上司から達成へのプレッシャーが強いと、最悪の場合、組織成員が会計不正に手を染めてしまう可能性もあるでしょう。
 このように、予算管理はその運用方法等によって組織成員の行動が異なり、結果として組織全体の業績に影響を与える可能性があります。多くの企業(組織)において採用されている予算管理について、こうした行動や影響を明らかにすることは、学術的にも実務的にも重要であると考えられます。そこで、本研究を通じて、どのような状況(戦略、環境、組織文化など)や予算管理の運用方法が組織成員の行動に影響を与えるのか、またその結果として組織業績にどのような影響を与えるのか、について取り組んでいきたいと考えています。


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