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朱 浩良

担当科目
 国際経済学、ビジネス・トピックス

研究テーマ:グローバル・バリューチェーンに関する理論・実証分析

グローバル・バリューチェーン(GVC)は、国境を越えた製品の生産プロセスを理解し、国際経済の動向を把握する上で欠かせない概念です。日々手にするスマートフォンなどの製品が、世界各地で製造された部品を経て完成し、市場に流通する過程は、国際経済の複雑性を象徴しています。私の研究は、GVCを深く掘り下げ、国際貿易、投資、労働市場、そして環境政策に及ぼす影響を多角的に分析することを目的として、GVC関連データの分析を通して、グローバル化が進む世界経済の現状と直面する課題を明らかにしようと研究しています。

私の研究は特に、GVCの進展が国際貿易における付加価値の創出にどのように寄与しているか、そしてそれが各国の経済にどのような影響をもたらしているのかに焦点を当てています。分析には国際産業連関表を活用し、各国間の財とサービスの流れを可視化しました。また、国際産業連関分析の手法を行列計算により具体化し、各国のGVCへの参画度を明らかにすることに成功しました。東アジア地域においては、特に中国が最終組立の中心地として機能し、その製品が欧米市場へと輸出される生産パターンが確立しています。この状況を踏まえ、中国企業のデータを用いて、GVCが企業の全要素生産性(TFP)に及ぼす影響を実証的に分析しており、GVCの経済的重要性と戦略的意義を探求しています。

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