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植田 宏文

担当科目
 金融論、金融政策論

研究テーマ:金融政策に関する理論・実証分析

 現在,金融市場は国際化,自由化の中で急速に発達し多くの注目を集めている。それにともない,金融市場での参加主体である中央銀行,金融仲介機関(銀行等),企業,家計,海外部門の金融取引は活発化し金融変数のみならず現実の経済に大きな影響を及ぼしている。今日,ミクロ的な側面のみならずマクロ経済の動向をみるうえでも金融市場で展開される事象を正しく認識する必要性が益々求められていると言える。
 日々の金融市場における需給状態で金利,為替レート,株価,債券価格等の金融変数は変化し,時に大きな乱高下を繰り返し先進諸国間の政治問題にまで発展している。それでは,どのような要因によって金利,為替レート,株価等は決定され変化するのであろうか。さらに上述した金融指標間の相互依存関係はどのようになっているのか。これらの金融変数の変化はいかなる経路を通じてわれわれの暮しに密接に関連するマクロ経済に影響を及ぼすのであろうか。高度に複雑化した先進国では特に重要な問題であり,様々な制度の改革も行われている。また,政府・中央銀行も如何なる目標をもち,その達成のための政策手段は何であるのか。金融的要因と実体経済との関連性を理論実証分析を通じて解明していきたい。

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