以下、本文になります
溝渕 英之
- 担当科目
- 基本統計学、経済学、マクロ経済学、経済変動論
研究テーマ:社会指標・経済指標についての研究
経済成長やインフレーションや技術進歩などの社会や経済における多くの現象は、発生の原因や影響が多岐に渡ります。そのため、社会現象を捉えるためには、関係している複数のデータを利用するなど、多角的な視点から考察することが必要です。しかしその一方で、個々のデータの動きに注目するあまり全体的な傾向を読み取ることができず、現象の全体像を把握できないことにもなりかねません。社会指標や経済指標とは、複数のデータを集計して一つの指標にすることで、人々が社会現象を総合的に把握する手助けになるものです。代表的なものとして、GDPや消費者物価指数や競争力指標や人間開発指数などが挙げられます。
私は、社会指標や経済指標の計算方法について研究しています。指標は、現象の把握に加え、国や地域の比較のためにも使用されます。社会指標や経済指標の計算方法として様々なものが考えられてきましたが、現在でも、整合性のある統一的な比較ができる方法は限られています。私は、指標作成のより望ましい計算方法を新たに開発することで、人々の社会現象への理解に少しでも貢献したいと考えています。
近年、企業も地球環境問題をはじめ、様々な社会問題へ積極的に取り組むことがもとめられるようになってきました。そのため、利益率のような金銭的な側面に加えて、上記の取り組みのような非金銭的な側面を含めて、企業のパフォーマンスを総合的に評価する機会が増えています。社会現象を把握するために開発された指標は、このような企業の評価・分析にも応用されています。
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