以下、本文になります
藤岡 裕大
- 担当科目
- アカデミック・リテラシーⅠ、ビジネス・トピックス
研究テーマ:縮小時代の地方都市におけるコンパクトシティ政策の有効性について
私の研究テーマは、人口減少・超少子高齢化時代を迎えている日本における、望ましい都市の在り方を模索するものです。今日において、東京・大阪・名古屋の日本の三大都市圏以外の地方都市では、三大都市圏内の都市に比べて、人口減少のスピードが速く、人口減少時代への政策的な対応は喫緊の課題となっています。そうした中、今日注目を集めているのがコンパクトシティ(Compact City)であり、現在研究面および実際の都市政策の両面から、多くの注目を集めております。コンパクトシティの定義は様々ありますが、一般的には、中心地が適度な人口密度を持ち混合用途に利用され、無秩序な開発を抑えながらまとまった広がりを持つ都市、と言うことができます。人口規模に対して適切な都市規模であるべきという観点から、今後の日本の地方都市は必然的に縮小せざるを得なくなり、コンパクトシティは今後の地方都市の姿の一つとして考えられます。
私は主に、日本のコンパクトシティの代表事例の1つである、富山市のコンパクトシティ政策について研究しています。富山市は、2002年から現在にかけて「公共交通を軸とした拠点集中型のコンパクトなまちづくり」を進めております。特に政策の柱の一つである居住推進事業は、都心部や公共交通沿線への居住を促すものであり、これまで一定程度の効果が確認されています。このように事例の研究を通じて、今後日本の地方都市でコンパクトシティ政策を進めていくにあたり必要な要素や条件は何なのか、どのような政策の在り方が望ましいか等の観点から研究を進めています。
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