このページの本文へ移動
ページの先頭です
以下、ナビゲーションになります
以下、本文になります

石田 大典

担当科目
 アカデミック・リテラシーⅠ、ビジネス・トピックス、マーケティング論

研究テーマ:製品開発における最適なチーム体制の探求

 私の主たる研究領域は、製品戦略です。新しい製品やサービスのヒット率を高めることは、企業における最も重要な課題の一つです。マーケティング研究においても、製品戦略は4P(product, price, promotion, place)の一角に位置付けられており、重要なテーマとして多くの研究者たちが取り組んできました。
 製品戦略研究の中でも、私は特に開発チームをどのようなメンバーで構成するのが最も良いのかについて関心を持っています。例えば、過去の研究では、開発チームを職能横断的なメンバーで構成することで、チームの学習行動が促進されたり、創造性が高まったりすることが明らかにされています。というのも、多様な知識や考え方がチームにもたらされるため、ユニークなアイデアや新しい視点での課題解決策が生み出されやすいからです。
 近年では、スター従業員の参加によって、チームの創造性が高まることを指摘した研究もあります。スター従業員とは、優れた成果を上げるとともに、社内においてその能力が認知されている従業員を指します。スター従業員が存分に力を発揮することで、チームの成果を高めるというわけです。ところが、スター従業員はチームに対して負の影響を及ぼすという指摘もなされています。メンバーがスター従業員に依存し、積極的に学習しなくなるというのです。
 これらの研究を踏まえると、いくつかの疑問が浮かび上がってきます。「製品開発チームの構成は、職能横断的なメンバーとスター従業員中心のどちらが良いのか」、また「2つのチーム体制のどちらが良いのかを決定づける条件は何か」、といったことです。これらの課題に対して、企業へのインタビュー調査やサーベイ調査を通じて研究を進めています。

教員一覧(学部)
教員一覧(研究科)