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瓜生原 葉子

担当科目 組織行動論、経営組織論

研究テーマ:ソーシャルイノベーション、移植医療の社会的価値の普及

「300/13,000」・・・何の数字かご存知でしょうか?日本で臓器移植を必要とする人、そのうち移植を受けることができる人の数です。わずか2%・・・世界最低レベルです。他国に比べ圧倒的に低い理由は何か、どうすれば、一人でも多くの方が移植医療の理解を深め、死後の臓器提供を身近に感じ、臓器提供の意思表示があたりまえの社会になるのかについて研究をしています。
「なぜ、商学部なのに移植医療?」それは、20年間勤務したグローバル製薬企業で、移植者が服用する薬の研究開発・マーケティングに従事する中、多くの患者さんが移植を待ちながら亡くなる現状を見続けてきたからです。そして、その解決のために、商学部で学ぶ理論や方法論が有用であることを、世界で最も臓器提供者数が多いスペインから学んだからです。
現在は、大きく二つの視座から研究しています。一つは、組織イノベーションです。“Improvement of organ donation = Innovation of organization” 医療専門職がプロフェッショナルとしての力を発揮できる環境づくりを、病院、地域、国という組織で、それぞれの役割を担いながら創り上げる必要性があることを、38か国を対象とした実証研究で明らかにしました。現在も、病院内プロセスの改善、プロ意識の醸成を介した人材育成について、国際的に研究しています。
二つ目は、行動変容、ソーシャルマーケティングです。個々が臓器提供について関心を持ち、提供の可否を意思決定し、意思表示を行うメカニズムを明らかにし、意思表示を増加させるために必要な介入について、”Share Your Value Project”という非営利組織で実践・効果測定により検証しています。ゼミ生と非営利組織を立ち上げ、そこで実証研究をするのは全国初の試みで、メディアにも取り上げられ、注目をいただいています。
人々の願い(human value)を実現可能にするtechnologyはあっても、実行可能にする社会のしくみが整備されていなければ、真の『ソーシャルイノベーション』は起こりません。多様な専門分野を横断的に再編して新しい分野を創成する「学融合(trans disciplinary)」によって、その社会のしくみを探究し、結果を社会に還元し、結果を基に自らも実践する良循環型の研究者であり続けたい、社会課題の解決に微力ながら貢献したいと思っています。
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