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今西 宏次

担当科目 経営学、コーポレート・ガバナンス論、外国書講読(英)

研究テーマ:コーポレート・ガバナンス、企業と社会

私の研究は、簡単にいえば「会社って何だ」ということです。われわれは、日々会社とかかわって生活しています。会社は、現代社会において極めて大きな影響力を有しているといえます。では、会社とはどのようなものであり、現代社会においてどのような役割を果たし、また果たすように期待されているのでしょうか。私はこのような問題を、コーポレート・ガバナンスや「企業と社会(Business & Society)」に関する研究を行うことを通じて日々考えています。
コーポレート・ガバナンスは、近年、わが国だけでなく、世界中の国々で議論されています。私は、コーポレート・ガバナンスは、株式会社の権力(Corporate Power)を巡る問題であると考えています。会社権力を統制しようとする場合、株主の立場から見て経済的に効率的に権力を統制しようとする立場と、さまざまな利害関係者を含んだ社会的な視点から統制しようとする立場があります。近年の議論を見ると、一般的には前者の立場からの議論が多くなされていますが、私は、両者を詳細に比較検討し、利害関係者理論の立場からの議論を展開しています。したがって、私は、企業と社会の関係の中からコーポレート・ガバナンスの問題を考えているということになり、企業の社会的責任(CSR)や経営倫理(Business Ethics)まで守備範囲に含まれることになります。また、最近は、東京電力をめぐる問題についても関心をもっています。
近年わが国で起こったBSE問題、乳製品の製造会社による食中毒事件、ガス器具による中毒死事件やアメリカで起こったエンロン事件などの会社不祥事と、それに伴う経営倫理に対する関心の高まりにより、株主だけではなく、もっと広く従業員、消費者、取引先、地域社会なども含んだ社会的な視点からも会社経営や経営者権力を統制していこうとする議論も徐々にではあるがなされるようになってきています。今後、わが国の商学部・経営学部などのビジネス教育にかかわる学部において、「経営倫理」に関する教育が必要不可欠のものになっていくのではないかと考えています。

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