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村上 裕美

担当科目 アカデミック・リテラシーI、ビジネス・トピックス

研究テーマ:価格メカニズムと貨幣に関する経済学理論研究

私の専門は経済学です。ミクロ経済学やゲーム理論の知見に基づきながら、市場メカニズムの性質、信用貨幣の成り立ち、企業はどのようにして形成されるのか、といった問題について研究を行っています。なかでも特に私が関心を持っているのは、今日の信用貨幣、およびそれが引き起こす諸問題を適切に扱うための、理論的枠組みの構築です。
市場において貨幣が流通する背後には、その市場が将来にわたって存続することへの信用が存在します。この貨幣と信用の関係は、具体的には、「それ自体は無価値な不換紙幣と商品の交換」という形を取り、経済学モデルにおいては、モデル内の取引から生成される内部貨幣ではなく、外生的に与えられる外部貨幣として現れることになります。この点を明確にしたのが、 Samuelson (1958)によって提唱された世代重複モデルでした。このモデルは、有限期を生きる主体の無限の連鎖として経済を描くもので、その最大の特徴は、市場の自然な取引が最適な経済状況を導くとする、「厚生経済学の第一基本定理」が成立しないこと、すなわち競争均衡が必ずしもパレート最適とならないことです。この「見えざる手」の失敗を補い、市場均衡の最適性を回復する上で、貨幣が重要な役割を担うことが知られています。こうした経済モデルを用いながら、また方法論的な検討も含め、貨幣的現象への接近を試みています。
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