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Evgeny KISELEV

担当科目
 現代ビジネス、国際商務ルール論

研究テーマ:国際商務における商慣習と異文化

 私の研究対象は国際商務における商慣習です。「慣習」という言葉は商学より文化の分野のイメージを与える用語ですが、ビジネスに対して重要な概念です。ある特定の集団に属する人々の長年にわたる常習的行為により伝統的なものとしてこれらの人々に広く承認されるようになった行動様式が一般に「慣習」  (custom)と言うように,商業に従事するビジネスパーソンが承認し,遵守するような伝統的な取引様式が「商慣習」 (mercantile custom, trade usage, usance, usage commercial)と言います。また、商業を狭義に解し,これを固有の商業(すなわち物品の売買)であると解するときは,商慣習の意味は商品の売買取引に適用される「売買慣習」または「取引慣習」という言い方もあります。
 取引慣習とほぼ同一視されるものに,各業界における「慣例」(practice) または「慣行」と呼ばれるものがあります。商人が頻繁に繰り返し行なってきた取引行為または慣例とされる行為の中から,常習的または慣例的に実行されるものとなり,思慮分別ある者が,契約当事者として同じ状況におかれた場合に,その契約に当然適用するであろうと思われる程度にまで確立した取引の慣行または方法が「取引慣習」(usage of trade)と呼びます。
 このように様々なニュアンスを持つ慣習の概念は,同一地域または同一職業において一般に承認されている程度に確立した常習的行為であるが,固定したものではなく,諸制度の推移にしたがって常に変化しています。商慣習はビジネスパーソンの常識な行動様式を表す単語ですが、ビジネスのグローバル化の時代において、国境を越える取引において商慣習はどのように作用しているか把握することが重要な課題です。グローバル化の影響を受けながら国際商取引がどのように変化しているか、どのような課題を直面しているかに、私は興味を持っています。

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