國枝 陽輔

担当科目 アカデミック・リテラシー、ビジネス・トピックス

研究テーマ:顧客企業との関係管理が組織の変動に及ぼす影響について

 相反する動機付けや組織体制の構築を必要とするために、企業には、同時に高い水準を実現することが困難な活動がいくつかあります。例えば、コストリーダーシップを徹底しながら差別化を同時に追求することや、既存技術の応用を追求しながら過去にない新たな技術の開発を追求するといった活動です。こうした同時達成が難しい2つの目標を実現するために、企業はどうすればよいでしょうか。組織内の変動に関するOrganizational vacillationの研究では、この問いに対する1つの答えを提供しようとしています。そこで提案されていることは、2つの目標を高水準で実現するために、それぞれの活動を高い水準で交互に実現していくという方法です。企業が既存の取り組みや体制を変更しようとする際には、それを維持しようとする慣性も同時に働きます。事例研究を中心に、Organizational vacillationに関する研究では、そうした慣性が2つの目標の同時追求を実現することを明らかにしてきました。こうした研究は、企業がなぜ変化を繰り返すのか、という問いに対しても、新たな視点を提供しています。私は、顧客企業との関係管理に注目しながら、そうした組織の変動を促す要因について研究しています。