安達 晃史

担当科目 基本統計学

研究テーマ:空港経営の効率性評価

私の研究テーマは、空港の経営を定量的に評価する、ということです。①航空輸送における「港」としての活動が効率的かどうか、②様々なサービスを提供する「商業施設」としての活動が効率的かどうか、③上記二つの活動を複合的に捉えた「空港全体の活動」が効率的かどうか、という三つの視点から分析を行なっています。
現在日本で運用されている97の空港は、周りを海で囲まれているわが国にとって、「世界とつながる玄関口」です。それと同時に、飲食店や免税店など様々なサービスが集約されている「商業施設」でもあります。つまり、空港は航空輸送に関する活動(航空系事業)とその他の活動(非航空系あるいは商業系事業)という二つの役割を担う施設であると捉えることができます。しかしながら、多くの空港では「滑走路は国・空港ビルは民間会社」などといった形でそれらの活動が別々の主体によって運営されているため、空港経営における非効率の存在が指摘されてきました。観光立国の実現を目指すなか、わが国にも多くの外国人観光客が訪れるようになり、空港は単なる交通機関としてだけでなく、経済活動の拠点としても、その重要性は高まりつつあります。
関西3空港や仙台国際空港などを皮切りに始まった空港コンセッションの潮流は加速しており、民間の力を活用した航空系事業と商業系事業の一体運営が全国の空港で始まろうとしています。このような変革期を迎えている空港の効率的な運営は、交通政策や観光戦略における重要な課題の一つとして挙げられます。最新の動向を捉えながら、各空港が効率的に運営されているかどうかだけでなく、効率性に影響を与える要因がどのようなものかを明らかにするために、空港経営の効率性に関する研究をしています。