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麻生 潤
担当科目 経営分析論、産業分析論
研究テーマ:大企業間取引の構造
日本の製造業巨大企業は主要な原材料を国内の企業から調達してきた。たとえば自動車・電機・造船など機械メーカーが使用する鋼材はほとんどすべて日本の高炉企業の生産したものであった。このように素材や原材料の調達先を国内に限定するということはそれだけ購入価格を引き上げ,結果として機械メーカーの製造コストを増大させる効果をもたらすはずである。しかし日本の機械メーカーは世界に冠たるコスト競争力を維持してきた。このような不思議な現象はなぜ生じていたのだろうか。
このような現象は諸外国から批判されている日本市場の「閉鎖性」や「異質さ」の基幹的要素となっていると私は考えている。そこで,このような大企業相互の素材や原材料などをめぐる取引関係はどのような特質をもっており,どのような条件のもとで成立しているのか,それは機械メーカーの競争力にとってどんな経済的意味があるのかを,実態調査を踏まえながら研究していきたいと考えている。
このような現象は諸外国から批判されている日本市場の「閉鎖性」や「異質さ」の基幹的要素となっていると私は考えている。そこで,このような大企業相互の素材や原材料などをめぐる取引関係はどのような特質をもっており,どのような条件のもとで成立しているのか,それは機械メーカーの競争力にとってどんな経済的意味があるのかを,実態調査を踏まえながら研究していきたいと考えている。