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久松 太郎

担当科目 国際経済学、貿易論、外国書講読(英)、Business English、商学

研究テーマ:国際貿易の古典理論

現代社会に生きる私たちは、TPP問題にみられるような貿易交渉、国境を越えた企業買収や業務提携、企業の海外進出など、国際経済にかかわる話題を日常生活の中でよく耳にします。このような政治・経済・経営に関する国際問題を考える上で重要な役割を担ってきたのが、国際貿易の理論や思想です。
よく知られた国際貿易の古典理論としては、「リカード・モデル」の名前で知られている比較優位の原理(比較生産費説)があります。この学説は、19世紀英国の著名な経済学者デイヴィッド・リカード(David Ricardo, 1772-1823)がその著書『経済学および課税の原理』(On the Principles of Political Economy, and Taxation)で示した「4つの魔法の数字(four magic numbers)」――米国の著名な経済学者ポール・アンソニー・サミュエルソン(Paul Anthony Samuelson, 1915-2009)によってこう呼ばれました――に基づいて提示された貿易理論に由来するものであると考えられてきました。しかし近年の学界では、「比較優位の原理」の先駆者の存在が指摘されたり、リカードは私たちが知っている「比較優位の原理」をそもそも示していなかったのではないかと言われたりするようになっています。とはいえ、リカードがその後の国際貿易論の展開に与えたインパクトを軽視することはできません。『経済学および課税の原理』初版は、1817年4月19日に出版されました。この偉大な経済学の古典は、この春、200年の記念すべき年を迎えたのです。優れた古典は、世紀を超えてその力を保持し続けるものです。
これまで私は、19世紀英国の古典学派が対象としてきた経済問題、とりわけ価値と分配の理論、成長理論、人口論、貿易論を中心に研究してきました。最近は、国際貿易の古典理論を歴史的に考証したり数理的に分析したりすることに重点をおいています。

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