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百合野 正博

担当科目
 監査論、会計情報による多様な判断

研究テーマ:日本社会におけるディスクロージャー・システム(あるいは「情報公開」)の研究

会計と監査は、財務諸表を用いてディスクロージャー(財務内容の公開)をする株式会社と、自分の利益を守るために企業活動のモニタリング(監視)をする株主や投資家などの利害関係者と、両者から独立した立場で会計情報のチェックに関する専門的サービスを提供する公認会計士および監査法人の三者が構成するシステムで非常に重要な役割を果たしている。
2015年に大きな社会問題となった東芝の不正会計問題は、このシステムの致命的な失敗例である。
さらに、会計と監査は、もっと一般的な意味における「知る権利」と「説明する義務」と「情報の信頼性のチェック」の関係においても社会に役立つ可能性を秘めている。不正な収支報告が後を絶たない地方議員や国会議員の政治資金をもっと透明化し、子宮頸癌ワクチン問題や太陽光発電トラブルに代表される官公庁の怠慢の原因を明らかにし、何をしているのかよくわからない特殊法人や独立行政法人などの実態を情報公開することは、国民主権の考えに立てば当然のことである。
これらの株式会社以外の情報公開についても,会計や監査の果たす役割は極めて大きいのである。

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