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冨田 健司

担当科目 基本統計学、経営戦略論、経営統計論

研究テーマ:企業戦略

経営戦略、マーケティング戦略が専門分野で、さまざまな企業の戦略について研究しています。
たとえば、アパレル業界を考えてみると、ユニクロやH&Mなどたくさんの企業を思い浮かべることができます。ユニクロとH&Mが同じ業界にいながら、共に成功しているのはなぜでしょうか。それはビジネスモデルが異なるからです。
従来からある、いわゆるDCブランドと呼ばれるアパレルメーカーでは「デザイン(商品開発)」に力が注がれています。たとえばラコステはデザイナーが数年前に変わり、ブランド全体のイメージが随分変わりました。こうしたメーカーでは他の人が着ていないデザイン性に富んだ洋服を、数多くの種類作り、また少しずつ生産しています。そのため、Mサイズの洋服がすぐに売り切れてしまうことも多々あります。このビジネスは「多品種少量生産」が特徴です。
次に、ユニクロは低価格で販売するために、低コストでの「生産」に力を注いでいます。そして、代表商品のフリースに見られるように、同一の商品でありながら、カラーバリエーションを豊富にすることにより、店舗では色鮮やかにとてもたくさんのフリースが売られています。そこでは、1人の消費者が何枚ものフリースを買っています。つまり、ユニクロのビジネスは「少品種大量生産」と言えます。
一方、H&Mでは開発した新商品を素早く全世界の消費者に届けられるよう、飛行機を使って輸送しています。従来、商品を海外に運ぶにはコストの面から、海上輸送が行われてきましたが、H&MやZARAでは空輸が行われております。つまり、ビジネスの着眼点は「流通(輸送)」です。そして、たくさんのデザインの新商品を、世界の市場に向け大量に生産しています。そのため、消費者は世界各地でH&MやZARAの新商品を買うことができます。このビジネスは「多品種大量生産」と言えます。
このように、それぞれの企業は異なるビジネスモデルを採用しているため、同じ業界にいながら、ともに利益を得ることが可能となります。商品開発→生産→流通→販売という流れをバリュー・チェーンと呼びますが、時代の流れに伴い、アパレル業界では商品開発、生産、流通と異なる段階に目が向けられてきました。この流れから考えると次の競争の次元は「販売」にあるのかもしれません。
さらに別の業界に目を向けてみると、スターバックスとドトールもビジネスモデルが異なるために、共存が可能です。また、ガリバーとバイク王は異なる業界に属していますが、同様のビジネスモデルで共に成功しています。こうしたさまざまな企業のケースを取り上げ、具体的なビジネスの仕組みについて研究しています。

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